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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻6号

1989年06月発行

手術手技シリーズ 関節の手術<下肢>

Leeds-Keio人工靱帯による膝前十字靱帯再建術

著者: 冨士川恭輔1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.697 - P.706

文献概要

はじめに
 膝関節は多くの組織によって支持され,またその複雑な運動はこれらの支持組織と関節のgeometryが巧みに,また複雑に複合して誘導されている.これらの支持組織は,靱帯,関節包などの静的安定機構と筋,筋腱などの動的安定機構に分けられる.これらの支持組織のうちとくに前十字靱帯(ACL)は,膝関節の支持と運動を制御するkeyとなっているので,ACLの損傷は,スポーツ選手,スポーツ愛好家,重労働者などにとっては致命的な機能障害をもたらし,活動を継続することが困難となるので,近年では再建をはかることが多い.
 ACL再建術に関しては,古くから数多くの基礎的,臨床的研究が行われ手術手技の進歩には目をみはるものがあり,近年はむしろACLの再建に如何なる再建材料を用いるか,如何に早期にADL,スポーツ活動に復帰させるかなどが問題となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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