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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻6号

1989年06月発行

文献概要

臨床経験

長期間追跡しえた先天性内反股の2例

著者: 飯田康夫1 司馬良一1 廣畑和志1

所属機関: 1神戸大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.755 - P.758

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 抄録:今回我々は,原因疾患の明らかでない先天性内反股の2症例に対してPauwelsの外反骨切り術を施行し,長期間追跡しえたので報告する.両症例とも,出生以来,低身長であること以外には,特に異常は認めず,肢行により発症した.骨系統疾患の存在は明らかでなかった.外反骨切り術を行い,うち1例は術後21年で再手術を必要としたが,1例は大転子高位をきたしたものの,術後26年後も経過は良好である.これらのことから,Pauwelsの理論に準じ,正確な外反角度を得ることが手術成績を左右すると考えられた.また,術後に生じる脚長差に対して,延長術を併用したり,補高装具を必要とする場合もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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