icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻6号

1989年06月発行

臨床経験

特発性大腿骨頭壊死を合併した高齢者の股関節Osteochondromatosisの1例

著者: 野久保千明1 石井良章1 西野敏温1 河路渡1

所属機関: 1杏林大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.767 - P.770

文献概要

 抄録:症例は79歳女性で,左股関節部痛を主訴として来院した.主訴は,約半数前より出現し,しだいに増悪傾向にあった.X線上,大腿骨頭壊死と診断して手術を施行した.術中,関節包には軟骨島が散在し,関節内より多数の遊離体の排出をみとめた.病理組織所見より,大腿骨頭壊死を伴ったOsteochondromatosisと診断した.
 我が国における股関節のOsteochondromatosisは,1960年,村岡6)の報告以来今日までに我々が渉猟し得た限りでは78例であるが,70歳以上の発症例はなく,しかも,特発性大腿骨頭壊死を合併した例は今日まで見当たらないので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら