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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻7号

1989年07月発行

文献概要

検査法

股関節手術における坐骨神経モニタリングについて—誘発馬尾電位を指標として

著者: 有山弘之1 安藤御史1 後藤英司1 熱田祐司1 今井充1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.833 - P.836

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 抄録:股関節形成術における術後神経麻痺は,重要な合併症の1つである.神経麻痺は,坐骨神経,大腿神経,閉鎖神経などが報告されているが,坐骨神経麻痺は最も頻度が高くしかも予後が悪い特徴がある.我々は,5症例について誘発馬尾電位を用いて術中の坐骨神経機能モニタリングを行った.誘発馬尾電位の低下は,術中の股関節脱臼時,大腿骨引き下げ時,人工骨頭整復時等にみられ,いずれも電位の振幅は50%以内で術後神経麻痺を生じていない.術中坐骨神経モニタリングが,神経麻痺の予防に有用であることを紹介した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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