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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻7号

1989年07月発行

文献概要

臨床経験

脊柱再建術を行った仙骨軟骨肉腫の1例

著者: 角田雅也1 南久雄1 島崎和久2 廣畑和志2

所属機関: 1兵庫県リハビリテーションセンター整形外科 2神戸大学整形外科

ページ範囲:P.857 - P.861

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 抄録:仙骨に発生した軟骨肉腫に対し,仙骨の全摘出及び脊柱再建術を行ったので報告する.症例は28歳の男性で,主訴は腰痛及び臀部痛であった.CT像で異常陰影を指摘され,生検の結果,軟骨肉腫と診断された.根治手術を目的として仙骨の全摘出術並びに脊柱再建術を行った.手術は前方後方併用進入法を用い,一期的に行った.仙骨全摘出後,各種のinstrumentationに加え,骨移植を行うことにより脊柱の再建をはかり,仙骨摘出後の死腔には,hydroxyapatite塊を用い充填した.術後11ヵ月の時点で,脊柱は約5mm沈下しているが,骨癒合は完成し,両松葉杖を用い装具なしで歩行している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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