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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻7号

1989年07月発行

文献概要

臨床経験

胸骨に発生した軟骨肉腫の1例

著者: 松村文典1 松倉登1 山崎晴彦1 林晃1 田中清介1

所属機関: 1近畿大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.863 - P.866

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 抄録:軟骨肉腫は原発性悪性骨腫瘍の中で骨肉腫,骨髄腫に次いで多い腫瘍である.好発部位は大腿骨及び脛骨で,胸骨に発生することは比較的稀である.軟骨肉腫の治療法は,外科的治療が主体であり,放射線療法,化学療法は一次的な効果しか期待できない.胸骨原発性軟骨肉腫の場合,胸郭の一部という特異性があり,外科的治療において胸郭の再建を必要とする.我々は胸骨原発性軟骨肉腫にたいし,正常部を含めた広範切除術を施行し,それにより生じた胸郭欠損を代用胸膜と骨移植で再建し,さらにこれを大胸筋の停止部切離,反転により被覆し,良好な結果を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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