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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻7号

1989年07月発行

文献概要

臨床経験

Fibrous Dysplasiaに続発した悪性線維性組織球腫の1例

著者: 皆川俊一1 内田淳正1 吉川秀樹1 加藤次男1 小野啓郎2 若狭研一2 桜井幹己3

所属機関: 1公立学校共済組合近畿中央病院 2大阪大学医学部整形外科学教室 3大阪大学医学病院病理部

ページ範囲:P.867 - P.871

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 抄録:最近我々は,fibrous dysplasiaの悪性転化例でその組織型が悪性線維性組織球腫であった1例を経験した.症例は17歳当時,当科にて左恥骨・左大腿骨・左脛骨に病巣を有するpolyostotic fibrous dysplasiaと診断された患者で,29歳頃より左下腿に自発痛が出現するようになり,34歳時,X線上,左脛骨骨幹部に虫喰い像と骨皮質の破壊像を認めたため,精査ののち生検にて悪性線維性組織球腫と診断している.また,これとは別に,左大腿遠位内側には筋肉内myxomaを認めた.
 fibrous dysplasiaの悪性転化は稀であり,しかもその組織型が悪性線維性組織球腫であった例はこれまで報告がない.また,fibrous dysplasiaと筋肉内myxomaとの合併は,原因は明らかでないが,単なる偶然ではなく,これまでに17例の報告がみられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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