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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻7号

1989年07月発行

文献概要

臨床経験

高齢者に発症した骨肉腫の2例

著者: 久田原郁夫1 吉川秀樹1 名井陽1 内田淳正1 小野啓郎1 青木康彰2 濱田秀樹3

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室 2大阪府立成人病センター整形外科 3大阪府立病院整形外科

ページ範囲:P.873 - P.876

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 抄録:60歳以上発症の骨肉腫2例を経験し,その臨床的特徴,診断,治療について若干の文献的考察を加え検討したので報告する.腫瘍発生部位は症例1は腸骨で,症例2は大腿骨近位部より骨盤に及んでいた.レントゲン所見では,溶骨性変化が主体でいずれも骨膜反応,軟部腫瘤陰影を欠いていた.両症例とも画像的な鑑別診断は困難で生検により骨肉腫と診断された.術前化学療法は高齢者の合併症,副作用を考え投与量を減量し,外科的治療は広範切除,人工関節置換術を施行した.症例1は2年8ヵ月,症例2は1年9ヵ月disease freeである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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