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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻8号

1989年08月発行

文献概要

臨床経験

先天性大腿骨短縮症に対する手術治療の1例

著者: 木次敏明1 笠原吉孝1 瀬戸洋一1 駒井理1

所属機関: 1滋賀県立小児整形外科センター整形外科

ページ範囲:P.961 - P.964

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 抄録:我々は,左右で程度の異なった両側性大腿骨短縮症の1例を経験した.浜西の分類で,右側はIII a型(proximal femoral focal deficiency),左側はII型(simple femoral hypoplasia)であった.また,両膝関節の屈曲拘縮と,右上腕骨・橈骨癒合症が認められた.股関節内反・後捻と,大腿骨の彎曲変形の強い右側大腿骨に対して,股関節外反・増捻骨切り術(3歳3ヵ月),右膝関節拘縮に対して,大腿骨顆上部で20度伸展骨切り術(4歳1ヵ月),更に大腿骨外反骨切り術(5歳9ヵ月)を行った.
 現在,約4cmの脚長差が認められるが,補高靴を装着して,介助なしで歩行している.今後,大腿骨の延長術を予定している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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