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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻8号

1989年08月発行

文献概要

臨床経験

Clear cell chondrosarcomaの3例

著者: 真鍋淳1 川口智義1 網野勝久1 松本誠一1 北川知行2 町並陸生3 古屋光太郎4 磯辺靖4 和田成仁5

所属機関: 1癌研究会附属病院整形外科 2癌研究会附属病院病理部 3東京大学病理 4東京医科歯科大学医学部整形外科 5仁多町立病院整形外科

ページ範囲:P.973 - P.981

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 抄録:clear cell chondrosarcomaの3例を経験したので文献的考察を加えて報告する.症例1:29歳女性.大腿骨骨頭〜頸部発生例.切除+人工骨頭置換術後11年経過し再発,転移を認めない.症例2:39歳男性.大腿骨骨頭〜頸部発生例.他院にて切除+人工骨頭置換術後9年で局所再発し骨盤半截を施行し4年6カ月経過した現在再発転移を認めない.症例3:57歳男性.立方骨発生例.他院にて掻爬骨移植術後1カ月で局所再発と脛骨にskip lesionを認め下腿切断を施行した.その後骨転移をきたし肺癌も合併し,1988年9月頸椎転移にて死亡した.
 掻爬,切除を行った2例で局所再発し内1例は骨転移を生じ悪性度の高い例があることがうかがえる,文献上2)も切除,掻爬例の93%が局所再発し26%が肺転移で死亡したとの報告があり通常の軟骨肉腫と同様の広範切除が必要といえる.また10年以上経過後の再発が少なくないため長期follow-upを要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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