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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻9号

1989年09月発行

文献概要

論述

Bateman UPF Prosthesisによる治療経験—荷重機能撮影による検討

著者: 池田俊彦1 冨永芳徳1 多田弘史1 萱澤比呂志1

所属機関: 1公立甲賀病院整形外科

ページ範囲:P.1027 - P.1032

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 抄録:昭和55年2月以来,昭和62年8月まで主にGarden III,IV型の大腿骨頸部骨折,及び偽関節に対してBateman UPF prosthesisを用いて治療を行った.今回,内26例28関節に直接検診によるfollowupを行った.結果は,日整会変股症評価基準で平均80.5点で,高齢であることも考慮にいれると,機能的には満足できる.X線的には,3mm以上のdistal migration(sinking)を5例に認めたのが目立った.又,立位患側荷重外転後のX線撮影も行った.その結果,全外転角20.3°に対し,bearingで6.1°,outerheadで14.2°外転しており,outer headでの外転率は66.6%であった.そして,outer headの外転率がほぼ90%以上の6例中3例で3mm以上のcentral migrationを認めた.componentの可動性に影響する因子は,まず臼蓋軟骨の状態が挙げられるが,その他の因子については不明である.bipolar型人工骨頭におけるcentral migrationを防止するためには,これらの因子の解明が必要であると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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