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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻9号

1989年09月発行

文献概要

認定医講座

肩関節周囲炎

著者: 薄井正道1

所属機関: 1札幌医科大学整形外科

ページ範囲:P.1069 - P.1076

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はじめに
 肩関節周囲炎は1896年Duplay2)によって報告されたhumeroscapular periarthritisという疾患名の邦訳である.本疾患の原因は今日もなお不明であり,この点についてはのちに述べるように種々の見解が報告されている.一方,肩関節周囲炎に相当するわが国の疾患概念として「五十肩」がある.両者を同一のものとみなすべきか否かについても意見が一致していない.
 筆者は肩関節周囲炎と「五十肩」は,肩関節の有痛性制動症であるが表1のような共通した特徴を有していると考えている.ここでいう肩関節周囲炎は,このような特徴を有する限りにおいて五十肩と同一疾患と考えられるが,まず肩関節周囲炎の概念の歴史的変遷および「五十肩」との関係についてのべることとする.次に本症の発生機転を理解する上で必要な機能解剖,診断,治療法の順に話しをすすめることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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