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臨床経験
文献概要
抄録:上腕骨疲労骨折は,little league shoulderである上腕骨近位骨端線離開や少年野球肘における上腕骨内上顆剥離骨折を除くと,その報告は極めてまれである.今回われわれはソフトボール選手に発生した上腕骨骨幹部疲労骨折の1例を経験したので報告する.
症例は13歳の男子で右利き,守備位置は外野.昭和62年4月より1日約3時間の練習をほぼ毎日行っていたところ,5月末頃より投球時に右上腕部痛が出現した.6月23日の初診時,右上腕外側中央部に圧痛があり,X線上右上腕骨骨幹部外側に均一な骨膜反応像を認めたので上腕骨疲労骨折と診断.右上肢の安静を指示し,5週間で症状消失した.初診後10週で投球再開したが,4カ月後の現在症状の再燃はない.
症例は13歳の男子で右利き,守備位置は外野.昭和62年4月より1日約3時間の練習をほぼ毎日行っていたところ,5月末頃より投球時に右上腕部痛が出現した.6月23日の初診時,右上腕外側中央部に圧痛があり,X線上右上腕骨骨幹部外側に均一な骨膜反応像を認めたので上腕骨疲労骨折と診断.右上肢の安静を指示し,5週間で症状消失した.初診後10週で投球再開したが,4カ月後の現在症状の再燃はない.
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