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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻9号

1989年09月発行

文献概要

臨床経験

ソフトボール選手にみられた上腕骨疲労骨折の1例

著者: 山本和司1 村上敬明1 高橋洋1 三木仁1

所属機関: 1三木整形外科病院

ページ範囲:P.1099 - P.1101

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 抄録:上腕骨疲労骨折は,little league shoulderである上腕骨近位骨端線離開や少年野球肘における上腕骨内上顆剥離骨折を除くと,その報告は極めてまれである.今回われわれはソフトボール選手に発生した上腕骨骨幹部疲労骨折の1例を経験したので報告する.
 症例は13歳の男子で右利き,守備位置は外野.昭和62年4月より1日約3時間の練習をほぼ毎日行っていたところ,5月末頃より投球時に右上腕部痛が出現した.6月23日の初診時,右上腕外側中央部に圧痛があり,X線上右上腕骨骨幹部外側に均一な骨膜反応像を認めたので上腕骨疲労骨折と診断.右上肢の安静を指示し,5週間で症状消失した.初診後10週で投球再開したが,4カ月後の現在症状の再燃はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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