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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻9号

1989年09月発行

文献概要

臨床経験

筋肉内腫瘤型サルコイドージスの1例

著者: 佐々木誠人1 川嶌眞人1 田村裕昭1 多田勝弘1

所属機関: 1川嶌整形外科病院

ページ範囲:P.1111 - P.1113

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 抄録:サルコイドージスは全身の諸臓器に非乾酪性の類上皮細胞性肉芽腫を形成する原因不明の疾患であるが,骨格筋に症状を呈することは非常に少ない.今回我々は腓腹筋部に腫瘤を形成するが,他の部位には異常を認めない極めて稀な筋肉内腫瘤形成型のサルコイドージスの1例を経験した.症例は28歳の女性で主訴は左腓腹部の腫瘤であった.既往歴や家族歴には特に関連性のあるものはなかった.血液・生化学検査,胸部X線写真や眼科的にも異常はなかった.血管造影やCT-scan等を施行するも明らかな診断がつかないため手術を施行した.臨床所見,手術所見及び組織学的所見から筋肉内サルコイドージスと診断した.近年サルコイドージスの病因の一つとして常在菌であるPropionibacterium acnesがいわれており,軟部腫瘍の補助診断の一助として検体の細菌培養が必要と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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