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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻1号

1990年01月発行

文献概要

シンポジウム 全人工股関節置換術―セメント使用と非使用:その得失―

Charnley型人工股関節置換術の長期成績

著者: 奥村秀雄1 山室隆夫1 上尾豊二1 笠井隆一1 松末吉隆1 中村孝志1 岡正典2

所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室 2医用高分子研究センター

ページ範囲:P.31 - P.37

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 抄録:京都大学整形外科において施行されたチャンレーTHRの症例の長期成績を調査した.調査対象は,昭和45年より昭和50年の間に手術が施行された126関節で,10年以上のfollow-upを行いえた症例が,75関節(60%)であった.日整会股関節評価基準にて,全体の臨床点数の推移をみると,手術後10年迄は80点代を推移していたが,10年以後点数は徐々に低下し,手術後15年では平均点で75点に低下するのを認めた.X線学的検索では,ゆるみが12関節(16%)に認められた.
 Kaplan-Meier法を用いて累積生存率(survivorship)を計算すると,手術後10年で90%,13年で70%,15年で50%に低下するのを認めた.手術時年齢と疾患は累積生存率に影響する因子と考えられた.再手術を7関節(9.3%)に施行し,累積再手術率は,手術後10年で5%,13年で15%,15年で20%であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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