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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻1号

1990年01月発行

文献概要

シンポジウム 全人工股関節置換術―セメント使用と非使用:その得失―

人工関節の弛みの進展

著者: 浅井富明1 長屋郁郎1 三宅信昌1 古沢久俊1 塚本正美1

所属機関: 1国立名古屋病院整形外科

ページ範囲:P.47 - P.51

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 抄録:10年以上X線像の追跡が可能であったMuller型人工関節置換術症例305関節の弛みの発生率を疾患別に検討した.全体では術後10年を経過すると40%以上に弛みが認められた.弛みはOA,RAに頻度が高く,同年齢のOAとNFでは圧倒的にOAに弛みが多かった.部位別では大腿骨側に比し臼蓋側に多く認められた.NF,ANでは術後5年目に弛みが認められなければ術後10年目でも比較的人工関節は安定していた.一方,OA,RAでは術後5年時に弛みが認められなくてもそれ以降に弛みを示す症例が多く,特に,RAでは慎重に経過を観察する必要があった.手術手技が弛みの発生に与える影響も大きく,OAでは術式の改善後大幅に弛みが減少した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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