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文献概要
シンポジウム 全人工股関節置換術―セメント使用と非使用:その得失―
セメント非使用のdual bearing型prosthesisの検討
著者: 黒木良克1 広瀬勲1
所属機関: 1昭和大学藤が丘病院整形外科
ページ範囲:P.61 - P.69
文献購入ページに移動日整会判定は全てのタイプで術後平均80点以上を示した.central migrationはBateman型では術後5年で平均4.0mm,その他のタイプでは術後3年で平均1.9mm前後の値を示した.sinkingはBateman型では術後5年で平均10.0mm,HSII型は術後3年で平均3.3mm,FS2N型は術後3年で平均4.1mm,Omnifit型は術後1年で平均3.0mmであった.大腿側の骨反応に関しては,FS2N型はBateman型,HSII型に比較しzone 4,5のradiopaque lineの出現率が少なかった.またzone 3,5に骨硬化,zone 5に骨皮質の肥厚が多く認められた.骨皮質の菲薄化はBateman型で術後5年時で33%に認められたが,セメント使用にみられるような極端な骨皮質の菲薄化は認められなかった.
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