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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻1号

1990年01月発行

文献概要

臨床経験

特異な臨床像を呈した腱鞘巨細胞腫の2例

著者: 田辺恒成1 吉原美恵子1 坂田悍教1 大森祐宏2

所属機関: 1埼玉医科大学整形外科学教室 2青梅市立総合病院整形外科

ページ範囲:P.99 - P.102

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 抄録:我々は,再発を繰り返し,計4回の腫瘍摘出術を施行し,13年間の経過観察をし得た1症例,X線像で骨侵蝕像が見られ,臨床的に悪性腫瘍との鑑別を必要とした1症例の,2例の腱鞘巨細胞腫を経験したので報告する.
 症例は37歳,女性.右第5指基節部腫瘤に3回の摘出術を施行した.しかし再発し,昭和62年8月,第4回目の腫瘤摘出術を施行した.13年間の経過の中で,単発性から多発性へ,被包性型(encapsulated type)よりびまん性型(diffuse type)へと移行した.また,組織学的には良性であるが,結合織性被膜が消失し,再発しやすい変化をしていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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