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論述
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抄録:幼小児膝円板状半月に対する関節鏡視下手術について,筆者らの術式を紹介し,独自の幼小児用評価基準による短期成績を報告する.
症例は12例15膝,年齢は4~11歳(平均6.9歳),経過観察期間は6~34ヵ月(平均15.5ヵ月)である.関節鏡,手術器具は,通常,成人に使用されているものを使用した.手術においては最初に円板状半月のできるだけ前方をメス等で切離することが重要で,そこから後方へpiece by piece切除を進める.また3例3膝に術後再鏡視を行った.内側円板状半月2膝と4歳児の外側円板状半月1膝を除く11例12膝で鏡視下のみに手術を終了した.術後は全例で2週間以内に正常のADLが可能となった.術前のscoreは平均4.1点(2~6点)であったが,術後は全例で10点満点であった.幼小児膝円板状半月に対する鏡視下手術はきわめて有用な手段である.しかし狭い関節腔内の操作で,軟骨を損傷しないためには,習熟した技術を要する.
症例は12例15膝,年齢は4~11歳(平均6.9歳),経過観察期間は6~34ヵ月(平均15.5ヵ月)である.関節鏡,手術器具は,通常,成人に使用されているものを使用した.手術においては最初に円板状半月のできるだけ前方をメス等で切離することが重要で,そこから後方へpiece by piece切除を進める.また3例3膝に術後再鏡視を行った.内側円板状半月2膝と4歳児の外側円板状半月1膝を除く11例12膝で鏡視下のみに手術を終了した.術後は全例で2週間以内に正常のADLが可能となった.術前のscoreは平均4.1点(2~6点)であったが,術後は全例で10点満点であった.幼小児膝円板状半月に対する鏡視下手術はきわめて有用な手段である.しかし狭い関節腔内の操作で,軟骨を損傷しないためには,習熟した技術を要する.
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