icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻10号

1990年10月発行

文献概要

器械

Ace semi-invasive type bone growth stimulatorの使用経験

著者: 平泉裕1 永田善之1 藤巻悦夫1 小泉和雄2

所属機関: 1昭和大学医学部整形外科学教室 2鹿浜橋病院

ページ範囲:P.1225 - P.1229

文献購入ページに移動
 抄録:従来より骨電気刺激の臨床応用にはnon-invasiveな電磁波刺激が主流であったが,semi-invasive typeには骨を直接電気刺激する確実性と埋め込み手術を必要としない利点がある.しかし,刺激装置の完全性や電極固定法などの問題もあり実用化されていなかった.今回,臨床に応用した装置はAce製semi-invasive typeで,Fischer type創外固定器に取り付ける方式であり,高度な下腿軟部組織損傷を伴う開放性骨折3例に本法を施行した.3例とも1~3週で仮骨が確認でき,軟部組織損傷を考慮しても非常に早期の仮骨形成が得られ,0~2週で荷重を開始することができた.また,創外固定器に取り付け式のため,電極固定が簡単で,軟部組織治療,関節機能温存,早期軸荷重開始といった創外固定法の利点をも利用できた.
 本法は,高度な挫滅を伴い治療困難な開放性骨折や骨癒合不全に対し,有利な治療法であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら