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スポーツ医学をめざす整形外科医への私の提言
著者: 高岸直人1
所属機関: 1福岡大学医学部整形外科
ページ範囲:P.1231 - P.1231
文献購入ページに移動それぞれ必要に応じて発足したのであろうが,私の知る限り,大部分が,健康スポーツと言うか,どのようにすれば,外傷を予防出来るか,損傷を受けた場合の治療法に終始しているようである.科の性質上,骨・関節・腱の問題が主流である.もちろんこれは必要なことであるが,更に一歩進んでスポーツ選手のレベルアップに一役買えるような仕事をすべきではなかろうか.特に整形外科の領域では,筋肉学の面での研究が必要と思われる.日本での筋肉学の研究は世界でもNo. 1クラスであると言われており,この仕事をスポーツ選手のレベルの向上に是非利用したいものである.どのような時に,どのようにしたら最も有効な筋量の増加が得られるのか,A-fiber,B-fiberを特に増加させるのにはどのような手段がベストなのか,またそのスポーツの至適年齢にうまく合わせることが出来るのか,等々,大いに研究の余地があるように思える.
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