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ダウン症候群における環軸椎不安定性の経年的変化―分離歯突起を伴う症例について
著者: 大沢俊和1 井沢淑郎1 大成克弘2 斉藤裕一3 近藤総一3
所属機関: 1神奈川県立こども医療センター整形外科 2横浜南共済病院整形外科 3横浜市立大学整形外科
ページ範囲:P.1239 - P.1244
文献購入ページに移動環軸椎亜脱臼は全例,5年以上の経過で進行しており,AOI値は7例中6例が増加していた.IIは初診時に20%以上を示した3例で著明に増加しており,一方初診時20%未満の3例では変化がなかった.MSD値は脊椎の成長に伴い5例で増加していたが,2例では亜脱臼の進行により減少していた.深部腱反射の亢進などの脊髄症状を2例に認めたが,そのIIは2例とも40%以上の高値を示し,MSD値は9mm以下と低値を示した.分離歯突起を伴うダウン症児では経年的に環軸椎不安定性が進行するので,厳重な経過観察が必要である.
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