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論述
頸髄不全損傷に対する棘突起縦割式脊柱管拡大術の成績
著者: 斎藤正史1 河野亨1 小野俊明1 釼持和彦1 柴崎啓一1 大谷清1
所属機関: 1国立療養所村山病院整形外科
ページ範囲:P.1245 - P.1250
文献購入ページに移動症例の平均年齢は61歳と高齢者に多く,損傷型は横断型5例,中心部損傷型4例,Brown-Séquard型1例であった.受傷機転が明らかであったのは7例で,すべて伸展損傷であった.手術成績はJOA scoreで評価した結果,平均改善率は36.7%であった.術後成績に関与する因子として年齢があげられ,高齢者では成績が不良であった.以上により,頸髄不全損傷に対して棘突起縦割式脊柱管拡大術は有効であるが,高齢者に対する適応は慎重でなければならない.
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