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論述
肩関節上方臼蓋唇付着部断裂に対する鏡視下staplingの術後成績―投球障害肩を対象として
著者: 米田稔1 広岡淳2 越智隆弘2 山本利美雄1
所属機関: 1大阪厚生年金病院整形外科 2大阪大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.1257 - P.1263
文献購入ページに移動術後1年以上経過した投球障害肩10例(手術時年齢平均17.8歳,術後追跡期間平均29.4カ月)を対象とした.術後3~6カ月における抜釘時の再鏡視では,修復部の安定化は全例に認められた.臨床成績は10例中8例が良好(優:5例,良:3例)であり,成績不良の2例については,肩峰下滑液包炎の残存と亜脱臼障害が原因として考えられた.将来も肩関節に過大なストレスが繰り返される若年者の投球障害肩に対しては,可能な限り解剖学的修復を行うべきであり,上方臼蓋唇部の安定化が計れる本術式は有効な方法といえる.
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