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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻12号

1990年12月発行

文献概要

論述

Miller-Galante型人工膝関節置換術の問題点

著者: 徳広聡1 宮津誠1 山下泉1 松坂成行1 竹光義治1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1363 - P.1368

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 抄録:Miller-Galante型人工膝関節置換術(N=79,観察期間6カ月以上,平均16カ月)の短期成績として,アライメント,コンポーネントの挿入位置について調査し,合併症との関係について検討した.大腿脛骨関節については,良好なアライメントが得られていたが,膝蓋大腿関節の不適合を生じているものが6膝7.6%に認められた.原因として,脛骨コンポーネントの内旋位挿入と,アライメントの矯正に伴う内側支帯の弛緩弱化と,膝外反化による膝伸展機構のアンバランスが示唆された.成績向上のためには,膝蓋大腿関節のアライメントと,膝伸展機構の軟部組織バランスに十分な注意を払い,膝蓋骨のトラッキングを良好に保つことが重要と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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