icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻12号

1990年12月発行

文献概要

臨床経験

“the hidden zone”への上方脱出型ヘルニアの治療経験

著者: 末綱太1 伊勢紀久1 武田久雄1 秋元博之1 福井要一1 岡田晶博1 小松尚1

所属機関: 1青森県立中央病院整形外科

ページ範囲:P.1395 - P.1399

文献購入ページに移動
 抄録:我々は脱出型ヘルニアの中で比較的稀で,診断がつけにくく,また見逃されやすいMacNabの言う“the hidden zone”への上方脱出型ヘルニアの5例を経験した.現病歴から,症例は全例動作直後に激烈な下肢痛を来し,歩行困難を呈しており,更に平均年齢が50.6歳と比較的高齢であった.障害神経根を決めるのに痛みの局在,臨床所見からある程度予測は可能であるが,機能的診断法としてのselective radiculography(以下SRGと略す)は,術前の障害神経根の決定に有用であり,脱出方向,レベルの診断には脊髄造影のみでは不十分でdiscography,CT-discographyがヘルニアの脱出部位,方向の確認にきわめて有用であった.手術方法としては,椎間関節を含む片側椎弓切除術が取り残しをなくす安全な方法と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら