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臨床経験
脛骨遠位骨端線損傷に対し遊離脂肪移植および脚延長を行った1症例
著者: 柏木直也1 冨永芳徳1 多田弘史1 北本克則1
所属機関: 1公立甲賀病院整形外科
ページ範囲:P.1405 - P.1410
文献購入ページに移動症例は交通事故により広範な皮膚欠損を伴った左脛骨の開放性骨折を来した5歳3ヵ月の男児である.左足関節の進行性の内反変形に対して骨切り術(osteotomy)と,骨橋の切除+自家遊離脂肪移植(physolysis with free autologous fat graft)にて対応したが,足関節内果部の皮膚性拘縮のために十分な矯正が得られず,有茎植皮術を必要とした.脚長差に対しては骨端線剥離牽引術(distraction epiphysiolysis)を行い,約9cmの延長が得られた.
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