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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻12号

1990年12月発行

文献概要

臨床経験

頸椎伸展拘縮を呈したネマリン・ミオパチーの1例

著者: 小竹俊郎1 清水克時1 四方實彦1 新井達也1 西原秀紀1 樋口佳代子1 山室隆夫1

所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室 2京都大学中検病理

ページ範囲:P.1423 - P.1426

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 抄録:中年発症で,nemaline myopathyによる頸椎伸展筋の線維化が原因と考えられる,頸椎伸展拘縮の女性例を報告した.成人発症のnemaline myopathyの本邦での報告例は少なく,特に整形外科領域においての報告は,今までに見られない.症例は60歳,女性.55歳時頃より徐々に頸椎の伸展拘縮として発症した.我々は,頸椎伸展筋の異常による伸展拘縮と診断し,拘縮除去する目的にて,変性に陥った筋を切除した結果,頸椎の可動域は著しく改善した.病理学的には,筋の線維化・変性の所見と,電顕的に多数のnemaline bodyの存在を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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