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手術手技シリーズ 関節の手術<下肢>
円筒型髄内釘ねじ横止め法による大腿骨骨幹部骨折および遠位部の骨折の手術
著者: 南澤育雄1 山本真1 糸満盛憲1 笹本憲男2
所属機関: 1北里大学医学部整形外科学教室 2北里研究所メディカルセンター病院整形外科
ページ範囲:P.145 - P.153
文献購入ページに移動髄内釘骨接合術を本格的な骨折治療法にまで発展させたのは,ドイツの骨外科医Gehard Küntscherであることは周知のことである.彼は,数多くの臨床例の積重ねを通じて,V字釘からクローバー型髄内釘へと発展させ,リーマーによる骨髄内の拡大やイメージインテンシファイアーによる閉鎖術式などを用いて,髄内釘固定法を臨床上の実用にまで完成させた.しかし,釘による十分な回旋固定力の獲得は困難であった.私たちはねじ横止めの工夫から始まり,種々の実験や臨床例の積重ねから現在は円筒型髄内釘ねじ横止め法に至っているが,本稿ではこの方法について述べる.なお,これまでの経緯は1989年4月出版の「髄内釘による骨折手術9)」に詳しく記載してあるので省略する.
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