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A Follow-up Study
著者: 井上明生1
所属機関: 1久留米大学整形外科
ページ範囲:P.229 - P.229
文献購入ページに移動しかしながら,それがしばしば無意識になされていることがある.いろいろの例話がでている.ハーバード大学の心理学者ロバート・ローセンサルが一つの実験を行った.かれは心理学を専攻する学生たちに,二つのグループのネズミを研究用として与えた.一つは,迷路を走り抜けるための特別な訓練を受けた“迷路に明るいグループ”であり,一方は“迷路に暗いグループ”で生まれつきのろまなネズミであると告げられていた.こうして学生たちに二つのグループが迷路を走り抜ける能力実験が命ぜられた.その結果は,「迷路に明るいネズミ」が「迷路に暗いネズミ」よりも,はるかに速く走り抜けるのが確認された.
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