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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻4号

1990年04月発行

文献概要

特集 不安定腰椎(第18回日本脊椎外科研究会より) 論文

腰椎分離・すべり症,変性すべり症における回旋不安定性について―2方向同時X線撮影法を用いて

著者: 三村雅也1 守屋秀繁1 北原宏1 高橋和久1 山縣正庸1 村上正純1 高田啓一1 宮本和寿1 玉木保2

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室 2日本工業大学機械工学科

ページ範囲:P.387 - P.392

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 抄録:腰椎回旋不安定性の病態を解明することを目的として,健常成人24例,腰椎分離・すべり症21例,変性すべり症29例の腰椎回旋運動を,2方向同時X線撮影法による3次元解析装置を用いて解析した一罹患椎間の%回旋可動域の平均は,正常群のL4/5,5/S椎間の平均が約22%だったのに対し,分離症で約44%,分離すべり症で約43%,変性すべり症で約34%であり,変性すべり症で小さいが,いずれも正常群に比べ有意に増大していた.また,腰椎分離・すべり症では前後屈不安定性の大きいものほど回旋不安定性も大きくなっていたのに対し,変性すべり症では前後動揺性の大きいものほど回旋不安定性も大きいという関係を示した.以上,腰椎分離・すべり症,変性すべり症における回旋不安定性の存在を明らかにし,その病態を考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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