icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻4号

1990年04月発行

文献概要

特集 不安定腰椎(第18回日本脊椎外科研究会より) 論文

Degenerative Spondylolisthetic Stenosisに対して行った手術的治療の検討

著者: 辻充男1 栗原章1 裏辻雅章1 正田悦朗1 水野敏行1

所属機関: 1神戸労災病院整形外科

ページ範囲:P.455 - P.461

文献購入ページに移動
 抄録:Degenerative spondyloisthetic stenosisに対して行った広範囲椎弓切除術の成績と,術前後のX線像の変化につき検討を行った.固定術を併用した群の成績がやや優れているが,非併用群でもGood 76%,Fair 20%,Poor 4%であり,良好な結果を得ていた.非併用群では術後にすべりの増強することがあるが,臨床症状とは直接の関連はなく,総合成績に影響していなかった.術後成績に影響する因子は,患者の年齢および罹病期間であった.今回の検討から患者が高齢であることを考慮すると,手術時間も短く,術中の出血量も少ない広範囲椎弓切除術は,これに適した手術法である.しかし,良好な成績を持続させるためには術後の躯幹筋訓練と,3~4ヵ月間の体幹装具の確実な装着が必要である.なお,症例によっては一次的に固定術の併用が必要となる場合もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら