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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻4号

1990年04月発行

文献概要

特集 不安定腰椎(第18回日本脊椎外科研究会より) 論文

腰椎前方固定術におけるA-O screwing and wiring法の固定効果に関する実験的研究

著者: 大熊哲夫12 平林洌2 若野紘一3 里見和彦2

所属機関: 1アイオワ大学生体工学科 2慶應義塾大学医学部整形外科学教室 3川崎市立井田病院整形外科

ページ範囲:P.479 - P.486

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 抄録:腰椎前方固定術におけるA-Oscrewing and wiring法をSteffee screw and plate法と比較し,その固定効果を比較検討した.9個の人新鮮靱帯付腰椎標本を用い,この2法を第4-5腰椎椎問に順次施行し,前後屈,左右側屈,左右回旋のモーメントを標本の頂椎に加え,それぞれのstageで固定椎間および固定隣接椎間の可動域をSelspot II systemで記録した.後屈時には骨移植のみで可動域は著明に減少し,前方からのscrewing and wiringでの固定効果は本実験が急性実験のため明らかでなかった.前屈時には後方からのpedicular screwing and wiringで固定効果がみられ一側よりも両側の方が効果が大であった.側屈は3カ所のscrewing and wiringで固定効果が認められたが回旋に対しては効果が認められなかった.Sfeffee法はいずれのモーメントに対しても最も強い固定効果を示したがA-O screwing and wiring法も満足すべき固定力を示し,強固な矯正,整復力を要する症例を除いた大部分の症例に適応されうる有効な内固定法といえた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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