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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻4号

1990年04月発行

文献概要

特集 不安定腰椎(第18回日本脊椎外科研究会より) 論文

不安定性腰椎に対する北大式後方instrumentationの固定性に関する検討

著者: 藤谷正紀1 斉田通則1 金田清志2 樋口政法3

所属機関: 1北海道整形外科記念病院 2北海道大学医学部整形外科学教室 3新札幌整形外科病院

ページ範囲:P.508 - P.514

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 抄録:1978年以来当院においてcombined systemの北大式instrumentation使用による腰椎後側方固定手術例は260例である.その骨癒合率は96.2%であり,安定した成績を得ている.最近の34例に対して術後4週毎にX線機能撮影を行い可動性の有無を検討した.術後骨癒合完成の6カ月頃まで全く可動性を認めず固定性の良好な例が24例,術後一時可動性を認めるも6ヵ月以内に固定した例が4例,術後1年以内に固定した例が3例,instrumentationの締め直しを必要とした例が2例,術後1年以上経過しても可動性を認めた例が1例であった.不安定性の強い腰椎変性辷り症を含め1椎間固定の25例中21例は術後全く可動性を認めないまま固定が完了した.1椎間固定に対するcombined systemの北大式instrumentationの有効性が確かめられた.術後のfusion area lordosisは1椎間が10.8°,2椎間が18.2°であり,術後一時的に可動性を認めた例を含め北大式instrumentationはfusion area lordosisの保持に関しても有効であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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