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特集 不安定腰椎(第18回日本脊椎外科研究会より) 論文
重度脊椎すべり症に対する後方からの整復固定術とその問題点
著者: 宮地芳樹1 小野村敏信1 渡辺秀男1 田中真一郎1 井上隆1 小林一朗2
所属機関: 1大阪医科大学整形外科学教室 2北摂病院整形外科
ページ範囲:P.527 - P.535
文献購入ページに移動重度脊椎すべり症においては良い整復位のもとに確実な骨癒合を得る事が大切であり,なかでも成長期においては後彎の矯正が重要である.しかし先天性素因を基盤とする下垂症においては整復操作もふくめて手術侵襲は大きなものにならざるを得ない.特にこの整復により下位腰神経根は解剖学的に走行が大きく変化するため,その障害発生の予防には充分注意する必要がある.
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