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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻4号

1990年04月発行

文献概要

特集 不安定腰椎(第18回日本脊椎外科研究会より) 論文

神経根障害を伴う腰椎分離辷り症―除圧とTranspedicular Screw法による脊柱再建

著者: 鐙邦芳1 金田清志1 倉上親治1 橋本友幸1 山元功1 白土修1 浅野聡1 畑山明広1 伊藤肇1 小熊忠教2 佐藤栄修3

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室 2美唄労災病院整形外科 3釧路労災病院整形外科

ページ範囲:P.555 - P.562

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 抄録:神経根障害を伴う腰椎分離辷り症49例に対し,分離部における神経根除圧とSteffee法を主とするtranspedicular screw法による椎間固定を行った.術前の放射線学的検査では,分離部中枢端のbony ragged edgeやfibrocartilagenous massによる椎間孔の狭窄が示された.手術により,93%の高い骨癒合と著明な臨床症状の改善が得られた.特に,術前の自覚症状として頻度の高かった下肢痛や間性跛行は,殆どの例で消失した.transpedicular instrumentationによる脊椎配列の変化のため,椎体後側方からの骨棘や膨隆椎間板が新たな神経圧迫因子となり,2例の神経根合併症が生じた.instrumentationは椎間孔外側までの充分な除圧後に行われるべきであるが,必要によっては,下位椎上関節突起の上部や椎体後側方の骨棘も切除すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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