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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻4号

1990年04月発行

文献概要

特集 不安定腰椎(第18回日本脊椎外科研究会より) 論文

Pedicle Screw Plating法の問題点とその対策

著者: 松崎浩巳1 徳橋泰明1 松本不二生1 星野雅洋1 木内哲也1 鳥山貞宜1

所属機関: 1日本大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.563 - P.570

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 抄録:腰痛,下肢神経症状を伴うすべり症など腰椎疾患57例に対して,除圧術,後側方固定術に加え,Pedicle Screw Plating(PSP)法にてspinal instrumentationを施行し,PSP法に伴う種々の問題点について検討した.神経障害合併は6例(11%)であり,そのうち恒常的障害は知覚障害の2例(3.5%)ですべて初期の症例であった.スクリュー折損は294本中17本(5.7%),12症例(21%)に認められ,1椎問例では固定尾側部に発生する傾向にあった.すべり症の整復率は術直後平均53%が1年後に35%まで戻り現象が認められた.しかし,distractionを加えないためスリップアングルは良好に維持されていた.スクリューの折損防止には材質の改善ならびにプレート,ナット,スクリューが全方位的に固定されるよう改良すべきである.PSP法はスクリュー刺入に習熟すれば,除圧部位にrigidな固定ができ,アライメントが矯正できる有効なspinal instrumentationである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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