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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻5号

1990年05月発行

文献概要

論述

脊柱側彎を有する脊髄空洞症47例の経過

著者: 新井貞男1 大塚嘉則1 中田好則1 守屋秀繁2 北原宏2 南昌平2 礒辺啓二郎2 板橋孝2

所属機関: 1国立療養所千葉東病院整形外科 2千葉大学医学部整形外科

ページ範囲:P.574 - P.580

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 抄録:1年以上(平均5.4年)経過観察した47例のsyringomyeliaを有する脊柱側彎と,MRIで1年以上(平均1.9年)経過をみた10例のsyrinxの自然経過を検討した.対象は男24例,女23例で,男女間に有意差はない.装具治療を行った症例は31例あり,装具治療中を含め17例は改善,6例は不変,8例は悪化し5例に変形矯正手術を行った.放置例及び経過観察例などの装具治療が行われなかった例は12例あり,4例は不変,他の8例は10歳から15歳の成長期に大きく悪化していた.悪化は装具内悪化例に比し大きかった.神経症状が出現しshunt手術を行った例は4例あり3例は術後装具治療でよくcontrolされていた.MRIにより1年以上syrinxの治療をせず経過観察した症例は10例あり,6例はsyrinxが縮小し,4例は不変であった.Syrinx縮小例では,神経症状(下肢の腱反射の亢進,解離性知覚障害など)が軽度改善したものもあった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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