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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻5号

1990年05月発行

文献概要

論述

変形性股関節症患者の関節形成術後の生活様式の検討―生活時間とADL多変量解析

著者: 原田義昭1 司馬良一1 廣畑和志1

所属機関: 1神戸大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.581 - P.587

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 抄録:人工関節置換術やカップ関節形成術を受けた患者の機能的予後は患者の生活様式に影響される.したがってこれらの手術を行うには患者の生活様式を理解する必要がある.我々は変形性股関節症で全人工関節置換術やカップ関節形成術を受けた患者の生活時間を調査した.また日常生活動作テストを行い,その結果の多変量解析を行った.その結果カップ関節形成術を受けた患者の日常生活における活動性は高く,逆に全人工関節置換術を受けた患者の活動性は低く,必ずしも日常生活動作テストや患者の満足度と一致しない.青壮年者で働かざるを得ない患者では種々の工夫をしてカップ関節を利用しておりカップ関節形成術は今なお捨て難い有用な手術法である.また全人工関節置換術をうけた患者でも日常生活での活動性が低く,必ずしも人工関節をうまく使いこなせておらず術後の生活指導が大切であることが示された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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