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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻5号

1990年05月発行

文献概要

臨床経験

Methotrexateが著効を奏したMulticentric Reticulohistiocytosisの1例

著者: 中村憲正1 政田和洋1 越智隆弘1 木村友厚1 大脇肇1 脇谷滋之1 小野啓郎1

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.651 - P.655

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 抄録:われわれはMethotrexate(MTX)の経口投与が著効を奏したMulticentric Reticulohistiocytosis(MR)の1例を経験したので報告する.
 症例は40歳女性で,全指及び膝関節周囲にわたる皮膚腫瘤と関節炎症状を呈し,来院した.病変部の皮膚組織生検により真皮深層を中心に特徴的な多核巨細胞及び組織球の浸潤像を認め,その臨床像,組織所見から典型的なMRと診断した.慢性関節リウマチ患者への長期投与法に準じ,7.5mg/1.5日,5.5日休薬のクールでMTXの経口投与を開始した.投与2週目より発赤,腫脹の減少を,さらに投与後9カ月で肉眼的,組織学的に明らかな腫瘤の縮小と変性が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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