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臨床経験
Methotrexateが著効を奏したMulticentric Reticulohistiocytosisの1例
著者: 中村憲正1 政田和洋1 越智隆弘1 木村友厚1 大脇肇1 脇谷滋之1 小野啓郎1
所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.651 - P.655
文献購入ページに移動症例は40歳女性で,全指及び膝関節周囲にわたる皮膚腫瘤と関節炎症状を呈し,来院した.病変部の皮膚組織生検により真皮深層を中心に特徴的な多核巨細胞及び組織球の浸潤像を認め,その臨床像,組織所見から典型的なMRと診断した.慢性関節リウマチ患者への長期投与法に準じ,7.5mg/1.5日,5.5日休薬のクールでMTXの経口投与を開始した.投与2週目より発赤,腫脹の減少を,さらに投与後9カ月で肉眼的,組織学的に明らかな腫瘤の縮小と変性が認められた.
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