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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻5号

1990年05月発行

文献概要

臨床経験

有鉤骨鉤骨折により発症した尺骨神経深枝麻痺の1例

著者: 山口利仁1 浜田良機1 戸島忠人1 天野力郎1 小山新太郎1

所属機関: 1山梨医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.661 - P.664

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 抄録:有鉤骨鉤骨折により尺骨神経深枝麻痺を生じた稀な1例を経験したので報告する.
 症例は47歳の男性,大工で,右環指と小指の伸展障害と右手の握力の減弱が出現し,他院で保存的治療を受けたが改善せず当科を受診した.初診時,右環・小指にclaw変形と内・外転障害さらに尺骨神経管の遠位に限局性の圧痛がみられ,握力は健側に比較し著明に低下していた.また手指の知覚障害はなかったが,母指内転筋や背側骨間筋群の萎縮が著明であった.なお圧痛部位は金鎚の柄の中枢端が絶えず当たる部位である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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