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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻7号

1990年07月発行

文献概要

論述

手舟状骨骨折に対するRusse法の検討

著者: 阪田泰二1 益田泰次1 石田治1 林淳二1 村上恒二1 渡捷一1 生田義和1 津下健哉2

所属機関: 1広島大学医学部整形外科学教室 2広島県立リハビリテーションセンター整形外科

ページ範囲:P.821 - P.829

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 抄録:手舟状骨骨折に対して30例31手にRusse法を施行し,術後成績を検討した.直接検診し得た症例は25例26手で,男性20例21手,女性5例,右手11例・左手14例15手,受診時年齢は16~53歳,平均25.2歳である.受傷から手術までの期間は21日~8年4カ月,平均1年5カ月,術後経過観察期間は2カ月~16年5カ月,平均6年4カ月である.手術はRusse法のみが19例であった.ギプス固定期間は平均64.0日で,不安定型では骨癒合に長期間を要す傾向があったが,偽関節症例は1例もなく癒合率は100%と良好であった.手関節の可動域で健側と比較すると,掌屈・背屈に制限がみられているものが多い.疼痛,可動域,握力については小島らの成績判定基準を用いると,疼痛の改善度が最も著明で,可動域の改善度が最も劣っていた.術前期間と成績の間には有意の差はみられなかった.術後経過と成績の関係は1年以上経過した症例に成績良好例が多かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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