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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻7号

1990年07月発行

文献概要

臨床経験

急激に麻痺を生じた前立腺癌胸椎硬膜外転移の1例

著者: 森田裕己1 笹尾満1 能登谷元1

所属機関: 1秋田組合総合病院整形外科

ページ範囲:P.875 - P.878

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 抄録:前立腺癌ではしばしば脊椎転移により脊髄圧迫症状を来すことがあり,またDICを合併することもある.しかし両者の合併は極めて稀である.今回われわれは出血傾向を伴い急激に両下肢の運動麻痺を来し,胸椎椎弓切除と硬膜外転移骨性腫瘤の切除を行った1例を経験した.急激な麻痺の原因は,前立腺癌の転移による脊髄の慢性圧迫に硬膜外出血による急性圧迫が加わったことが考えられるが,前脊髄動脈の血栓の合併も否定できなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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