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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻7号

1990年07月発行

文献概要

臨床経験

Battered Child Syndromeと鑑別を要したOsteogenesis Imperfectaの1例

著者: 笠井裕一1 久志本忠彦1 西村英也1 山川徹1 西村淳喜1 伊藤晴夫1 今原敏博1 老谷嘉市2 荻原義郎3

所属機関: 1済生会松阪総合病院整形外科 2済生会松阪総合病院小児科 3三重大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.879 - P.882

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 抄録:2歳10ヵ月女児,計6回の大腿骨骨折と多発の脊椎,肋骨骨折を認め,両親の養育態度が悪いためbattered child syndromeと鑑別を要したosteogenesis imperfectaの1例(Sillence分類type IVa)を報告した.battered chid syndromeとosteogenesis imperfectaの鑑別点について文献的考察を加え,本例では長管骨骨折の部位が骨幹部で,脊椎病変を有していることが両者の鑑別の一助になったと考えられた.またbattered child syndromeが強く疑われる場合には,患児を養護施設に一定期間入ることを勧めるのも鑑別上有用であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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