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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻8号

1990年08月発行

文献概要

臨床経験

稀な小児上腕骨内顆骨折の1例―内側上顆骨折と見誤った陳旧例

著者: 荻野透1 田中正1 李元浩1 篠原裕1 林宗寛1

所属機関: 1君津中央病院整形外科

ページ範囲:P.967 - P.971

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 抄録:内側上顆骨折と見誤った小児上腕骨内顆骨折の陳旧例を経験したので報告した.症例は4歳の男子で,他医にて内側上顆骨折と診断され保存療法を受け,受傷後1ヵ月で当科を初診した.陳旧性上腕骨内側上顆骨折と考え理学療法を継続したが,肘関節可動域が伸展-70゜,屈曲130゜と伸展障害が著明なため,3ヵ月後手術を施行した.手術時所見にて骨片は内側上顆及び滑車の大部分を含み,上腕骨内顆骨折の診断を得た.Kirschner鋼線にて固定,術後10ヵ月の現在,関節可動域は伸展-10;屈曲130゜と改善した.
 本邦における内顆骨折の報告は過去30年間で7文献9例と非常に少ない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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