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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科25巻8号

1990年08月発行

文献概要

臨床経験

骨形成を伴った手部parosteal lipomaの1例

著者: 藤井正司1 裏辻雅章1 前田昌穂1 水野耕作1

所属機関: 1神戸大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.977 - P.981

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 抄録:骨変化を伴った手部脂肪腫,いわゆるparosteal lipomaの1例報告.症例は54歳,女性.主訴は左手背部腫瘤.X線像およびCT像にて脂肪腫の中に第1中手骨より樹枝状の異常骨形成を認めた.摘出標本では肉眼的に脂肪腫の中に骨が形成されていたような感じであった.病理所見では腫瘍は成熟した脂肪組織からなる脂肪腫で,骨の突出した部位での脂肪腫と肥厚した骨膜の間には明瞭な境界はなく,異常骨形成は脂肪腫による骨膜性骨新生と考えられた.文献的にparosteal lipomaの報告は外国文献では15例あるが,本邦ではこの報告が最初である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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