icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻10号

1991年10月発行

文献概要

シンポジウム 脊髄損傷の神経病理とMRI画像

急性期頸髄損傷のMRIからみた予後の推定

著者: 佐藤哲朗1 兵藤弘訓1 大平信広1 盛合徳夫2 橋本道夫3

所属機関: 1東北労災病院整形外科 2東北労災病院理学診療科 3陸上自衛隊仙台地区病院整形外科

ページ範囲:P.1151 - P.1161

文献購入ページに移動
 抄録:急性期頸髄損傷のMRIによる予後予測の可能性について検討した.対象は受傷後早期(48時間以内)から慢性期(受傷後6ヵ月以上)に至るまでMRIにて経過を追えた22症例(男18例,女4例,12~74歳)である.超伝導型MR装置(1.5T)を用い,正中矢状断像(T1強調像,T2強調像)を分析した.受傷直後のMR1は,N/N群(T1:normal,T2;normal),N’/H群(T1:low~normal,T2:High),N’/L群(T1:low~normal,T2:low)の3群に分けられ,N’/L群の症例は他の群に較べて予後不良例が多かった.また受傷後2週目のMRI(11例)も,N/N群(T1:normal,T2:normal),N/H群(T1:normal,T2:High),H/H群(T1:high,T2:high)の3群に分けられ,H/H群の症例は他の群に較べて予後不良例が多かった.受傷直後のT2強調像における低信号域,受傷後2週目のT1強調像における高信号域は急性期頸髄損傷のMRIからみた予後不良徴候である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら