icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻10号

1991年10月発行

文献概要

臨床経験

人工股関節置換術後に脱臼を繰り返したpseudomyotoniaの1例

著者: 古瀬久裕1 紺谷悌二1 青山和裕1 下崎英二2 末吉泰信2

所属機関: 1小松市民病院整形外科 2金沢大学整形外科

ページ範囲:P.1199 - P.1201

文献購入ページに移動
 抄録:63歳女性,主訴;左股関節痛,既往歴;甲状腺機能低下症.進行期の左変形性股関節症を認め,THRを施行した.術後半年間に計8回脱臼したため,neckをmediumよりlongに変更したがその後も4回脱臼した.内旋内転防止装具を着用させたところ脱臼をきたさなくなった.本症例ではmyotoniaを認めたが筋電図では急降下爆撃音は認めなかったため,甲状腺機能低下症に伴うpseudomyotonlaであると考えられた.本症例ではimplantなどには大きな問題はなかったため,甲状腺機能低下症に伴うpseudomyotoniaによって股関節周囲筋群のstabilized mechanismの機能不全を招き,そのため頻回に脱臼を生じたのではないかと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら