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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科26巻10号

1991年10月発行

文献概要

臨床経験

足関節脛骨側に発生した離断性骨軟骨炎の1例

著者: 阪本裕美1 勝呂徹1 渡辺洋1 茂手木三男1

所属機関: 1東邦大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1211 - P.1215

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 抄録:足関節における離断性骨軟骨炎は,近年スポーツ外傷の増加に伴いしばしば観察される.離断性骨軟骨炎は踵骨発生がほとんどであり,脛骨発生は稀である.症例は21歳,男性,足関節痛を主訴として来院.単純X線にては明らかな所見は認められなかった.断層撮影,CTにて脛骨側発生の離断性骨軟骨炎と診断された.手術的治療は壊死部の切除と骨移植術を施行,術後5カ月にて骨癒合状態良好なため,スクリュー抜去時関節鏡にて関節面の状態観察の結果,関節軟骨には軽度のfibrillationを認めるも,ほぼ完全に修復されていた.術後疼痛もなく現職に復帰している.足関節脛骨側に発生した稀な離断性骨軟骨炎の成因等につき,若干の文献的考察を加え報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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