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臨床経験
脳性麻痺児にみられた多発性骨癒合症の1例
著者: 二井英二1 横角健二1 原親弘1 山崎征治2
所属機関: 1三重県立草の実学園整形外科 2上野総合市民病院整形外科
ページ範囲:P.1217 - P.1220
文献購入ページに移動我々の調べ得た限りでは,本邦において現在までに多発性骨癒合症の報告は,Nievergelt syndromeまたはNievergelt-Pearlman syndromeを含めても計19例に過ぎず,極めて稀な疾患と思われた.また,多発性骨癒合症において頭蓋骨早期癒合症を伴う場合,精神発達遅滞がみられるとの報告は散見される.しかし,本症例のように,多発性骨癒合症に脳性麻痺などの中枢神経障害を伴ったものの報告は,我々の調べ得た限りでは,我々が報告した頭蓋骨早期癒合症であるCrouzon病を伴った症例のみであり,他に報告はみられなかった.
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